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アセトアミノフェン、アスピリンの品薄状態

アセトアミノフェン、アスピリンの品薄状態

ファイザーと、マイラン製薬会社はアスピリンの「ホエイ」とアセトアミノフェン「ファイザー」原末の500g包装品について、2017年10月中旬頃には在庫がなくなり、卸へ出荷できなくなる可能性が高いと発表した。原薬を調達していた山本化学工業(和歌山市)の供給停止が続いており、再開時期が未定のため。

 山本化学工業は国内大手の原薬製造業者であり、アスピリン(表1)やアセトアミノフェン(表2)、サリチルアミド、ゾニサミド、エテンザミドなどを製造し、多くの医薬品の原薬調達先となっている。しかし今年5月に原薬製造の変更手続きを怠ったことが判明。その後、全ての原薬の供給を停止した。

 アスピリンについては、厚生労働省が山本化学工業に、アスピリン原薬のMF(原薬等登録原簿)を変更登録するよう指示した。その薬事手続きが終了するまで当分の間は、アスピリンの供給停止が続くため、ファイザーだけでなく健栄製薬やシオエ製薬など、複数の製薬会社がアスピリン原末を欠品とすることを発表している。

 また9月22日にはあゆみ製薬が、カロナール(一般名アセトアミノフェン)細粒50%、同細粒20%、同坐剤小児用50について今後、品薄状態になる可能性があると発表した(関連記事:カロナール細粒が10月中旬にも品薄状態に)。

 9月26日現在も、山本化学工業の供給停止は続いている。この状況が長引けば、他の医薬品も在庫切れとなる可能性がある。

「日経メディカル抜粋」

季節の変わり始めになって子供達も風邪をひきやすくなる頃のアセトアミノフェンの欠品は困るなあ。

大人の事情手続きは踏まなければならないのでしょうけれども、医療の現場は混乱しそうですね。

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